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平成26年7月19日(土) 大阪国際会議場グランキューブ大阪 3F
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今回、ホームページを担当させていただきます役員の新改法子です。
どうぞよろしくお願いします。 |
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7月19日、大阪国際会議場にて、第130回中材業務および感染対策研究会が開催されました。この研究会は、これまで「中材業務および滅菌技法研究会」の名称で活動させて頂いておりましたが、2013年に「中材業務及び感染対策研究会」と名称を変更させて頂きました。更に2014年度より、認定看護師の加算対象研究会に認定され、今までの中材業務である滅菌技法に加え、感染対策をテーマにした内容を盛り込み、感染対策を日常業務として実践している方々にも広く滅菌供給業務のこともご理解いただければと思い、情報発信しています。 |
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今回は130回を記念して、新たな視点で医療従事者の職場環境を見つめるべく、海外から従業員保健の第一人者であるサンドラ氏をお招きして、米国の従業員の安全について講演を頂きました。
午前中は教育講演として、当研究会会長の土井英史先生より「感染対策、滅菌供給業務で新人でもベテランでも重要なこと!!」というテーマでお話を頂きました。私たちは現場で感染対策または滅菌供給業務を行っていますが、新人でもベテランでも手順が同じでなければなりません。その一方で、手作業では個人のムラがでてくる可能性もあるため個人のムラをなくす、すなわち"個への介入"をすることで、精度を上げることが重要になります。例えば、手の衛生では、病室前や使いやすい場所にアルコール製剤を設置し、アルコール使用量を測定していますが、実際どのタイミングでアルコールが使われたかが分かりません。処置やケアの中で新人でもベテランでも、同じタイミングで手の衛生ができたか確認し、ケアの精度を上げる一つの取り組みとして「感染管理ベストプラクティス」の活動をご紹介して下さいました。各個人を教育し、チェックリストで他者評価して個人の手順遵守率を上げる取り組みです。データを可視化することで遵守率の向上につながり、現場力が上がってくるとのことでした。現場レベルで改善できるとても画期的な取り組みと感じました。
なぜどうしてなるほど講座では、『手術器材の汚染残存判定方法』をテーマに講演頂きました。医療器材を滅菌する前には洗浄が極めて重要なことは皆様もご存じのことと思われます。汚染の残存は滅菌不良の原因にもつながるため、洗浄評価は感染管理上とても重要な指標の一つですが、その方法としてOAP法・ニンヒドリン法・ビウレット法の3つの方法についてメーカーの方から講演をいただきました。
午後からは、海外学会視察の報告として、京都府立医科大学付属病院のICN西内由香里さんからAPIC学会参加報告、土井会長よりIAHCSMM学会参加報告を頂きました。海外というとハードルが高く感じる方もいるかもしれませんが、世界各国から感染管理活動を熱く実践している方々とのふれあいやノウハウを学ぶ機会が多いことを教えて頂きました。 |
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最後に招請講演として、『医療界職業保健専門家協会』の前会長であり、現在カリフォルニア・パシフィック・メディカルセンター研究所 職員保健部 サッターウェイ湾地域マネジャーのサンドラ ドメスキー先生をお招きして従業員の安全についてご講演を頂きました。日本の多くの病院では、針刺し・切創や血液・体液曝露、ワクチン接種、結核予防などの"従業員の感染対策は感染制御部門"が当たり前のように行っていますが、従業員の安全は感染以外にも腰痛対策や化学薬品対策等の問題があり、こういった従業員の全ての事象に関して欧米では従業員保健部(産業保健専門家チーム)が予防と対応を行っています。
産業保健専門家と感染管理制御担当者がパートナーシップを組んで感染対策を含めた従業員の健康管理を目指して活動しているとのことでした。日本では、自分の健康や安全に関する出来事が発生した場合、または疑問に思うことがあれば、感染管理部門や医療安全部門、もしくは事務部門など報告や相談場所が複数あり、手間と時間がかかることや、時にはどこに相談すればよいか分からないこともあると思います。米国では従業員保健部が健康や安全に関する全ての問題に対応できるため、我々医療従事者にとっては、とても分かりやすく、安心につながるのではないかと思いました。 |
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今回は、皆様のお陰で575名の方々に参加して頂きました。また、30社のメーカーの方々に感染管理商品に加えて従業員安全に関する商品の展示をして頂きました。ありがとうございました。 今回の研究会テーマはいかがでしたでしょうか?これからも皆さまのお役に立ち、実りある会を目指して企画運営していきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。 |
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以上 |
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