第119回研究会報告
2010年10月16日(土)開催
第119回 中材業務及び滅菌技法研究会報告
皆様、日頃から研究会に御支援、御協力頂きありがとうございます。今年度から中材業務及び滅菌技法研究会役員となり、ホームページを担当することになりました橋本市民病院の神保昌世です。 本研究会も回を重ね、参加者423名のなか、展示メーカーの協力を得て第119回を開催することができました。
教育講演 「手術室・中材における従業員の安全確保」
〜患者さんの為に皆さんの健康を阻害しては何もなりません〜
特定非営利活動法人日本感染管理支援協会 理事長 土井英史先生
教育講演は、いつものように土井先生の元気な声がはじけました。講演内容は、中材や手術室における傷害・事故について、物理的・化学的・生物学的リスクと人間工学に配慮した職場環境の必要があり、スタッフの視点に立った見直しと環境づくりについて話していただきました。“職員の満足がなければ患者に満足を与えられない。”、“患者の命と同じにあなたの命も大切です。”という言葉は印象的で、会場の人々の心にも響いたのではないでしょうか。
海外学会報告 「海外の学会に参加してみよう −2010APICに参加して−」
〜感染制御で今一番新しい情報をお届けします〜
三重大学医学部附属病院 医療安全・感染制御部副部長 ICD 田辺正樹先生
田辺先生は、米国ニューオリンズで開催された2010APICに参加され、その報告をして頂きました。写真や説明から米国らしい学会がイメージできました。また、最近話題となった多剤耐性菌についても海外の現状も含めて分かりやすく話してくれました。学会に参加することで、自分の欲しい情報以外の事も得ることができる。海外の学会はプレゼンテーションの仕方が参考になる、世界の動きが分かる、良い刺激になりますと力強く話されていました。
賑やかです…皆様いいものは見つかりましたか?
参加者とメーカーさん、お互いwin-winでありたいですね…
午後からは…
トピックス 「あの世は存在するか?」
革島病院 副院長 革島 定雄先生
革島先生の奥深い話を聞き、医療従事者としてではなく人間として、必ずやってくる死やあの世について考えたのではないでしょうか。身体は年齢とともに老化し、下り坂となるが魂は身体とは逆に成長し続け行きつく先が充実したところである。科学や宗教でなく臨床の知の立場から「あの世の存在」をお話して頂きました。
紹聘講演1 「米国唯一の中材実践者の学会(IAHCSMM)」
〜米国の中材の最新情報〜
紹聘講演2 「米国唯一の中材実践者の学会(IAHCSMM)」
〜米国の中材が抱える問題点〜
IAHCSMM会長 Mrs Lisa Huber
紹聘講演としてIAHCSMM会長であるMrs Lisa Huberに米国の中材の最新情報と抱える問題点について講演いただきました。長旅の疲れも見せず、「中材がベストなケアを患者に提供している」「中材を売り込む」など日本とは違い、その積極的な姿勢に驚きだけでなくパワーを感じたのではないでしょうか…中材実践者の自信と誇りが伝わってきて、勇気づけられました。ありがとうございました。
研究会の役員であり、感染管理認定看護師の方々が丁寧に対応してくれていました。時には、列ができQ&Aコーナーは盛況でした。