第118回研究会報告

2010年6月19日(土)開催
第118回研究会報告


写真 会場となった「大阪府立国際会議場」
ホームページをご覧の皆様こんにちは。
いつも研究会にご支援、ご協力いただきありがとうございます。第118回研究会は、参加者564名、展示メーカー35社が集いまして盛会に終了いたしました。今回はこれまでと会場が変更になり、『大阪国際会議場 グランキューブ大阪』にて開催しました。ご参加いただきました方々本当にありがとうございます。

第118回研究会の様子を今年度より役員を務めさせていただきます神戸市立医療センター中央市民病院、新改がレポートいたしました。

午前中のプログラムは、シンポジウムとして、手術器材『動力器具のトラブルシューティング〜各メーカーの代表的な動力器具のトラブルとその対処法〜』と題して、代表的なメーカーの方々にお話いただきました。

1.ジンマー(株)
リンバテック・マーケティング部 藤島吉保氏
2.日本ストライカー(株)
グローバルマーケティング部 鵜沢昭之介氏
3.ビー・ブラウンエースクラップ(株)
サージェリー事業部マーケティング部 赤埴大氏
4.ユフ精器(株)
サージテック事業部 西村和洋氏

現場ではまだまだ教育や情報不足から動力器具の取り扱いに困っている施設が多いのが現状ではないでしょうか?今回は、その中で特にメンテナンスに的を絞り、動力器具の内部構造、現場で多く見られるトラブルの内容、そしてその対応についてお話していただきました。ご講演を頂いたメーカーの方の発表の中には、取り扱いを『動画』で示されておられるメーカーの方がおられ、とても分かりやすく、現場での教育や実践に役立てるのでないかと感じました。

写真 会場の様子 皆さん熱心に聞かれていました。

写真 会場からとてもいいご質問がいくつもありました!
午前中のプログラム終了後、昼食&医療機器展示があります。展示・広告メーカーの方々にはいつもご協力いただき大変感謝しております。本当にありがとうございました。

写真 展示風景☆

写真 当研究会副会長の藤原さん。いつも笑顔が素敵ですね♪
    横にいるのは??

午後の最初のプログラムは、トピックスとして『日本で始まった新しい手術時システム〜ダビンチ(da Vinti)手術システムの概要〜』と題して、(株)アダチ マーケティング部の中谷徹氏にご講演して頂きました。
ダビンチ手術とは、手術用ロボットを使ったロボット手術のことです。執刀医は患者から離れた操作台に座り、内視鏡が映し出した3D画像を見ながら手元のコントローラーで操作します。患者のそばに立つロボットにはアームがついており、内視鏡を挿入してメスや鉗子で操作します。 欧米ではすでに一般的な手術として数年前からロボット手術システムが始まっているようです。日本では、2010年3月に販売が開始され、数施設が導入しているということでした。今後、日本に普及してくることも考えられ、それに伴い手術器具の取り扱いや管理など多くの疑問も生じてくると思われます。今回のご講演は新しい情報を得るよい機会となりました。

次のプログラムは報告として、日本で新たに認可がおりました低温滅菌器『過酸化水素ガス滅菌』、『ホルムアルデヒドガス滅菌』について2社のメーカーよりお話して頂きました。低温滅菌技術としては、エチレンオキサイドガス滅菌、過酸化水素ガスプラズマ滅菌、過酢酸滅菌がすでに日本では広く使用しています。今回新たに2つの低温滅菌技術が追加されたこととなり、病院側においては低温滅菌の選択肢が増えたこととなりました。どの滅菌技術にも一長一短があるため、私たち病院側は広く知識を持つことで、滅菌器を選択していきたいと感じます。

1.過酸化水素ガス滅菌器 サクラIPT&ST
  ソリューション(株)
リンバテック・マーケティング部
          藤島吉保氏
2.ホルムアルデヒドガス滅菌器(株)
メディエート営業本部 田中仁吾氏

最後に、教育講演として、当研究会会長であり特定非営利活動法人日本感染管理支援協会理事長の土井英史氏より『欧米の感染対策&滅菌の最新情報』と題してお話を頂きました。土井会長は1ヶ月半に1回程度欧米に足を運んでおられます。そこで得てきたホットな情報を土井会長の笑いと一緒に届けてくれます。会長の熱意と活気あふれるお話にはいつも前向きな気持ちにさせていただいています。これからもたくさんの情報を届けてくださいね。

写真 いつも元気な土井会長♪ 海外で得られた情報を惜しみなく私たちに提供してくれます。

次回研究会119回は10月16日(土)です。盛りだくさんの内容を企画しておりますので、皆様お誘い合わせのうえ、どうぞお越しください。
ありがとうございました。